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[All You Need Is Kill]ループSFの名作、更に新アニメ化も!


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「戦場に生き、死に戻り、未来を変える。」
『All You Need Is Kill』は、桜坂洋による日本発のSF小説を原作に、漫画版・映画版へと展開した、ループものSFの金字塔です。
主人公が死ぬたびに出撃前日に戻る「タイムループ」という仕掛けの中で、絶望的な戦場と向き合い、自らを成長させていく物語は、読者・観客の心をつかんで離しません。

小説では、緻密な戦場描写と哲学的なテーマが描かれ、漫画版では小畑健の圧倒的な画力が魅力。映画版『オール・ユー・ニード・イズ・キル』ではトム・クルーズとエミリー・ブラントが壮絶な戦場とループの中で戦いを繰り広げます。

本記事では、このループSFの傑作『All You Need Is Kill』の、原作・漫画・映画それぞれの魅力とおすすめポイントをわかりやすく解説します。
「これが原点だったのか」と、きっとあなたも驚くはずです。

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あらすじ

「出撃なんて、実力試験みたいなもんじゃない?」敵弾が身体を貫いた瞬間、キリヤ・ケイジは出撃前日に戻っていた。トーキョーのはるか南方、コトイウシと呼ばれる島の激戦区。寄せ集め部隊は敗北必至の激戦を繰り返す。出撃。戦死。出撃。戦死――死すら日常になる毎日。ループが158回を数えたとき、煙たなびく戦場でケイジはひとりの女性と再会する……。期待の新鋭が放つ、切なく不思議なSFアクション。はたして、絶望的な戦況を覆し、まだ見ぬ明日へ脱出することはできるのか!?

舞台は、異星から送り込まれた「ギタイ」と呼ばれる敵に襲撃される地球。
かに座ι星方向の40光年先に存在する異星人の星から、惑星改造(テラフォーミング)のために送り込まれたギタイは、地球の棘皮動物を取り込み、進化した怪物と化し、人類を脅かす存在となった。人類は「機動ジャケット」と呼ばれるパワードスーツを装備し、劣勢な戦いを続けていた。

物語の主人公、キリヤ・ケイジは統合防疫軍に入隊したばかりの新兵。初出撃で絶望的な戦場に送り込まれ、圧倒的な戦闘力を誇る少女兵士リタ・ヴラタスキの援護を受けるも、瀕死の重傷を負いギタイと相打ちになって戦死する。
──しかし、意識を取り戻すと彼は「出撃前日の朝」に戻っていた。

こうして始まる、終わりなき死と出撃のループ。
仲間たちは毎回同じ行動を繰り返す中、ギタイは少しずつ行動を変えながらキリヤを殺し続ける。逃亡も許されない地獄の中で、「記憶だけは蓄積される」ことに気づいたキリヤは、繰り返しの中で戦闘力を高め、リタに匹敵するまでに成長する。

やがて再会したリタは、キリヤがループしていることを見抜く。実はリタも過去にループを経験し、脱出や活用法を見つけた戦場の“女神”だった。ループはギタイ側の「未来を有利にする情報伝送」の副産物であり、キリヤはループの鍵となる「サーバ」を破壊した際にその通信に巻き込まれ、ギタイのネットワークに組み込まれてしまったのだという。

リタと協力し、ループからの脱出を試みるが失敗。繰り返される戦いの中、ついには「ループから脱出するにはキリヤかリタ、どちらかが死ななければならない」という残酷な真実が明らかになる。ギタイの総攻撃で崩壊する基地の中、二人は生き残るための決闘を決意する。

幾度となく繰り返した戦いの果て、キリヤはリタを倒し、彼女の意志を継いでギタイとの戦いを続ける道を選ぶ。
果たして、絶望的な戦況の先に、キリヤがたどり着く“明日”はあるのか――。

作品のおすすめポイント

① 「死に戻りループ」を描いた先駆的SF作品

何度も死んでは出撃前日に戻る「ループ」設定が、本作の最大の魅力。

時間の繰り返しを利用して戦場での成長を描くこの構造は、後の異世界転生やループもの作品に影響を与えた先駆的存在です。

② 心を打つ成長と葛藤の物語

主人公キリヤ・ケイジは、初めはただの新兵。しかし死を繰り返すうちに成長し、ついには戦場の英雄となる。リタとの出会いや仲間との絆、死のループを抜け出すための葛藤は、胸を熱くさせます。

③ SF×戦場アクションの迫力

原作ではパワードスーツ「機動ジャケット」での白兵戦、漫画版では小畑健の圧巻の作画、映画版ではハリウッドならではのCGとド派手な戦場描写。

メディアごとに「戦場アクション」が違う切り口で描かれ、どれも迫力満点です。

④ リタ・ヴラタスキという強すぎるヒロイン

「戦場の女神」と呼ばれるリタは、原作・漫画・映画すべてで印象的な存在。

戦場で無双する彼女の姿と、キリヤとの絆や対立が物語を引き締め、特に映画ではエミリー・ブラントが魅力を倍増させています。

⑤ シンプルで深いテーマ

「生と死」「成長」「未来を切り開く意志」といった普遍的なテーマを、SF設定と戦場ドラマを通じて描き出しています。

物語の根底に流れる「絶望的な状況でも挑む勇気」に心を動かされるはずです。

⑥ メディアミックスでそれぞれ楽しめる!

  • 原作小説:戦場の細部やループの仕組みが丁寧に描かれる、緻密なSF小説
  • 漫画版(小畑健作画):ビジュアルで魅せる戦場とキャラクター描写
  • 映画(トム・クルーズ主演):ハリウッド大作ならではの映像美とエンタメ性

どれから入ってもOK。原作から映画まで、それぞれの楽しみ方があります。

All You Need Is Killの作品情報

 出版年

  • 2004年(日本初版)

出版社

  • 集英社(スーパーダッシュ文庫)

大まかな分類

  • ジャンル:SF小説(ループもの/ミリタリーSF)

作者:桜坂洋

  • 生年:1970年
  • 出身地:東京都
  • 職歴:大学卒業後、IT企業でシステムエンジニアとして勤務
  • 作家デビュー:2003年、『よくわかる現代魔法』でデビュー

漫画版について

all you need is killはその人気の高さから漫画版も存在します。

作画は『デスノート』や『バクマン』で知られる小畑健さんです。

小説版『All You Need Is Kill』のストーリーを、よりビジュアル的にわかりやすく再構築しています。

繊細で迫力ある作画により、戦場や機動ジャケット、ギタイのデザインが生き生きと描かれています。

  • 連載開始:2014年
  • 掲載誌:週刊ヤングジャンプ(集英社)
  • 単行本:全2巻(全17話)

映画版について

all you need is killは海外でも人気が高く映画版も公開されています。

公開年

  • 2014年(日本公開:2014年7月4日)

 製作・配給

  • 監督:ダグ・リーマン(『ボーン・アイデンティティ』『Mr.&Mrs.スミス』など)
  • 主演:トム・クルーズ(ウィリアム・ケイジ役)、エミリー・ブラント(リタ・ヴラタスキ役)
  • 脚本:クリストファー・マッカリー、ジェズ・バターワース、ジョン=ヘンリー・バターワース
  • 配給:ワーナー・ブラザース

新アニメ化も!

この記事を書いて初めて知ったのですが、どうやらアニメ化されるらしいです。

アニメーションを手がけるのは、独創的な表現力で知られる STUDIO4℃(『鉄コン筋クリート』『海獣の子供』)。監督は、繊細なキャラクター描写で注目を集める 秋本賢一郎

本作では、原作や映画版とは異なる新たな視点で物語を再構築。
物語の主軸はリタ・ヴラタスキ。死に戻るループの中で、誰にも理解されない孤独や苦悩、そしてケイジとの出会いによる希望と成長が描かれます。

STUDIO4℃は本当に好きなので楽しみ!!

ネットの評価

ゲームの内容を読んでいる感覚。面白い
トム・クルーズ主演の映画が結構面白く、日本人作家原作と知り、いつか読もうとは思っていました。結果、ラノベらしくセリフ中心でテンポがよく、かなり楽しむことができました。
映画も小説もどちらも文句なしに面白い。

まとめ

『All You Need Is Kill』は、小説、漫画、映画と多様な形で楽しめるループSFの傑作です。
何度も死んではやり直すループ設定の中で、主人公が成長し、戦場での絆や希望を見つける物語は、時代を超えて多くの読者・観客に愛され続けています。
原作をじっくり読むもよし、漫画でビジュアルを楽しむもよし、映画で迫力ある映像を堪能するもよし。ぜひ、自分に合った形で『All You Need Is Kill』の世界を体験してみてください!

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