ホーム » 作品 » [哀れなるものたち]現代によみがえるフランケンシュタイン伝説

[哀れなるものたち]現代によみがえるフランケンシュタイン伝説


本文中にアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。
表示が乱れた場合は再ロードをお試しください。

哀れなるものたちのあらすじとレビューを紹介します。

小説だけでなく、映画もアカデミー賞4部門を獲得した作品です。

気持ちのいいハッピーエンドではない作品ですがとても面白いです。

映画はR18の作品なので注意してください。

あらすじ

19世紀後半、天才医師と、奇怪な手術で蘇生された女がいた。そう記された古書に魅せられた作家はある行動に出る。映画化原作

舞台

舞台は19世紀のイギリス。

田舎から出てきて医者を志す主人公マックスマッキャンドルスは顔は醜いが天才的な手術能力をもつゴドウィンバクスターと出会う。

彼と次第に仲良くなり、彼の身体的な秘密と美少女ベラの秘密を知ることになります。

美少女ベラ

ベラの秘密は、自殺した妊婦の死体にゴドウィンバクスターが天才的な手術で子供の脳を移植して蘇生したのです。

ベラは身体的には25歳程度なのですが、物語序盤は3歳程度の能力しかもっていません。

しかし、主人公含め様々な人物がベラの美貌に恋に落ちてしまします。

ベラは様々な人物と出会い、成長していきます。

その中で世界の悲惨さを知ることになります

no-img2
ポロット

エマ・ストーンがうつくしい

作品情報

原作は1992年のアラスターグレイの小説になります。

アラスターグレイ

出生地はスコットランドです。

1934年12月28日 - 2019年12月29日

執筆に25年かけた『ラナーク』という作品でデビューしました。

映画

映画はヨルゴス・ランティモス監督、主演はエマストーンが務めました。

アカデミー賞では主演女優賞受賞、さらに、衣裳デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、美術賞の合計4部門を獲得しました。

小説と映画の違い

映画は小説に準拠しており、ほぼ同じ内容といっても過言ではないとおまいます。

しかし、ひとつ大きな違いがあります。

映画は一部構成であるのに対して、小説は三部構成になっています。

一部目というかほとんどは映画のとおりなんですが、二部目はベラの手記になります。

そこには一部目を否定する内容となっています。

しかし、三部目には一部目の証拠を示す長い長い脚注があります。

この構成こそこの作品の魅力かもしれません。

ジャースキン・フェンドリックスが手掛けるサウンドトラック

映画のサウンドトラック好きとしてはこの作品の音楽も外せないポイントです。

作者はジャースキン・フェンドリックスが手掛けています。

ポルトガルの音楽がベースにあるようです。

どこか不気味な世界観の奥行を増しているので作品を見終わったらぜひ単体でも聞いていただきたいです。

感想

私は小説をよんでから映画を見ましたが、映画の完成度がとても高く面白かったです。

映画はアカデミー賞で美術賞なども獲得しているように、19世紀なのに空飛ぶ船みたいなものが飛んでるファンタジーな世界観がベラと相まってとてもよかったです。

個人的な見どころは、ベラに壊されるダンカン・ウェダバーンです。

小説でも面白かったのですが、映画もきっちりと演じられていてとても面白かったです。

個人的にはR18作品なのでしょうがないのですが、手術シーンがリアルでグロく、性行為のシーンが多いので苦手な方は小説がおすすめです。

ネットの評価

世界観が独特で引き込まれて行きました。とても面白いです
結局ベラがどうやって誕生したかはこの本の要ではない。男の言いなりだった人生からの脱却は新しい世界に生を受けることと同じくらいの変化であるということか。
やはり、男の思い通りになる女性から解き放つ為にはこの展開は鋭い。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です