- 2025/12/24(水)
『EDC Book』M5stack Paper S3を超小型の電子書籍デバイスとして使う
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最近YouTubeを眺めていたら、やたらと「XTEINK X4」という謎の超小型E-Ink端末がおすすめに出てくるようになりました。スマホの背面に磁石で貼り付けて、財布サイズの画面で読書ができる――Kindleしか知らなかった身としては、その発想だけで十分に面白い。しかも値段も手頃で、サイズも軽さも“EDCガジェット”ど真ん中です。
ただ、そこでふと思ったんですよね。「これ、最近買ったM5Stack Paper S3とやってることが似てない?」と。Paper S3も同じく電子ペーパーで、サイズ感も一回り大きい程度。しかも中身はESP32系。X4が“読むための製品”なら、Paper S3は“作るためのデバイス”ですが、方向性次第では Paper S3を超小型の電子書籍デバイスとして運用できる可能性があります。
この記事では、XTEINK X4が盛り上がっている理由を整理しつつ、Paper S3で電子書籍(というより「持ち歩ける読書端末」)を実現できるのかを実験します。
Xteink X4について
最近、youtubeを見ていたら、xteink x4という製品のおすすめがめちゃめちゃ出てくるようになりました。

調べてみると、XTEINK X4は「スマホ背面に磁石で貼り付けられる、財布サイズの超小型E-Ink電子書籍リーダー」らしいです。
MagSafe/Qi2系の“背面マグネット文化”に乗っかった変わり種で、スマホ+モバイルバッテリーみたいなノリで読書端末を合体できます。
電子書籍と言えばkindleくらいしか知らなかったので、面白いなと思いました。
(電子書籍デバイスって高いですよね)
スペック
簡単なスペックをまとめます。
注目するポイントは安さ・小ささというメリットとバックライトなし、DRMなしというデメリットです。
esp32なのでkindleストアは入れられませんし、その規格のDRMも対応してません。
- 50ドル(7000~8000)円くらい
- 4.3インチ E-Ink(解像度 480×800 / 220ppi)
- 薄い・軽い:重量 約74g、クレカ近いサイズ感(記事によって厚み表記に差はある)
- タッチなし/フロントライトなし:ページめくりは物理ボタン、夜は照明が必要
- DRMなしのEPUB/TXT中心(+画像JPG/BMP)。Kindle/AmazonやKoboストア直結みたいな“ストア読書”はできない
- 保存と転送:microSD(32GB付属 / 最大512GB拡張)、Wi-Fi 2.4GHz&Bluetooth、USB-C
- バッテリー 650mAh、メーカー目安で最大14日(1〜3時間/日)
- CPUにESP32、RAM 128MB
paper s3との性能の比較
私はこういう小さなデバイスが結構好きなので、購入しようかなと思いましたが、最近購入したpaper s3と性能がめっちゃ似てるなと思いました。
簡単に比較します。
m5 stacks paper s3の方が一回り大きいくらいで、全体的には同じような感じ?
| 項目 | Xteink X4 | M5PaperS3 |
|---|---|---|
| 立ち位置 | 電子書籍リーダー(ミニマル特化) | E-Ink搭載マイコン開発キット |
| 画面 | 4.3インチ / 220ppi | 4.7インチ / 960×540 / 16階調グレースケール / 235ppi |
| タッチ | なし | あり(GT911・2点タッチ) |
| フロントライト | なし | (製品仕様欄に記載なし) |
| CPU | ESP32 | ESP32-S3R8(240MHz / Dual-Core) |
| メモリ | RAM 128MB | PSRAM 8MB + Flash 16MB |
| ストレージ | 32GB microSD付属(最大512GB) | microSD拡張対応 |
| 通信 | Wi-Fi 2.4GHz + Bluetooth | Wi-Fi 2.4GHz |
| 操作 | 物理ボタン(電源+ページ送り) | 物理ボタン+ブザー+ジャイロ内蔵 |
| バッテリー | 650mAh(1日1〜3時間で最大14日と記載) | 1800mAh/消費電力:低電力 9.28µA〜動作時 154mA(条件別) |
| できることの上限 | 対応形式は EPUB/TXT(DRMなし)中心・3rd partyアプリ非対応 | UiFlow2 / Arduino / ESP-IDF / PlatformIOで自由に開発可 |
| サイズ・重さ | 114×69×5.9mm / 74g | 121.5×67.0×7.7mm / 89g |
| 公式価格(目安) | $69 | $59 |
vflat scanについて
今回、書籍を取り込むにあたって『vflat scan』というアプリを使用しました。
自炊と呼ばれる、電子化のためのデバイスを使わない場合だと結構定番のアプリみたいです。
vFlat Scan - PDF Scannerアプリ - App Store
このアプリのいいところが、スキャン時に2ページまとめて撮れることです。
これによって、結構なページ数を簡単にとることができます。

さらに結構きれいに変換してくれたり、pcへの送信やテキスト化などもできます。
ただ、無料だと結構制限があるので、500円払うことをおすすめします。
Epub Reader
まず試したのはこの下のファームウエアです。

EPUB(イーパブ)は、電子書籍のための標準ファイル形式です。
中身はざっくり言うと「HTML(文章)+CSS(見た目)+画像」でできていて、スマホやKindle以外の多くの電子書籍アプリで読めるのが強みです。
要するに本の写真をそのまま表示しようということです。
実際にこのファームウエアを焼いて、vflat scanでpdf化したファイルをオンライン上のepubコンバーターみたいなので変換しました。
そのファイルをmicroSDカードにbooksというフォルダを作って配置しました。
実際に表示したのが以下の画像です。
伝わるかわからないんですが、めっちゃ読みにくいです。
スマホのように拡大とかできないのでこのまま読むことになります。
この画像はvflat scanで撮ったものそのままなので、余白部分を詰めたり編集によってもう少しは読みやすくなると思います。
しかし、本なんて300~500ページあるので、それをいちいち編集するのは現実的ではないなと思いました。

調べた感じ、epubを表示するようなプロジェクトは発展途上なものが多いですが、それとは関係なくデバイスの小ささゆえに1ページを一画面で表示するのは無理があるように思えました。
使ったことないですが、これより小さいxteinkもおなじような感じになると思います。
EDC Book
次に試したのが、このEDC Bookです。

使いかたは同様にファームウエアを焼いて、microSDカードにbookというフォルダを作ってtextファイルを置きます。
txtファイルはUTF-8にしないと文字化けします。
表示したものが下の画像です。
タイトルの伸ばし棒だけ表示バグっていますが、めっちゃ読みやすいです。

しかも、操作感やUIも洗練されてて製品レベルです。

日本語のチェックとして青空文庫で何冊かテキストファイルをもってきましたが、きちんと表示できました。

まとめ
今回は小さな電子書籍デバイスの可能性について探ってみました。
epubのような画像付きの本を読むには小さすぎますが、txtファイルにできるのなら結構ベストな読み心地でとても満足しています。
どちらを買えばいいかと聞かれたら難しいですが、電子書籍用途ならxteinkの方を買えばいいのではないでしょうか。作業面倒くさいだろうし。
この記事を書くにあたって電子書籍の情報を調べていたら、普通にkindleが欲しくなってきました。


