[AKIRA]大友克洋先生が描くクリエイターに大きな影響を与えた漫画

1980年代に世界のSF観を塗り替えた、日本発の金字塔──『AKIRA』。
大友克洋が手がけたこの伝説的な作品は、超能力・暴走・終末思想が渦巻く“ネオ東京”を舞台に、圧倒的なビジュアルとストーリーで描かれます。本記事では、漫画とアニメの違いやテーマ、現代に通じる魅力を徹底解説します。

あらすじ

舞台は第三次世界大戦後の日本。

東京は超高層ビル群が林立する新都市「ネオ東京」として復興する。

東京オリンピックの開催を機に「旧市街」の都市開発計画が勧められていた。

しかしその裏では、反政府デモ隊と警察、不良少年たちが衝突する状態が続いていた。

第三次世界大戦の真相と謎の超能力集団、政府の陰謀と軍の目的とは。

登場人物

金田 正太郎

バイクチームのリーダー。

自分専用に改造したバイクを乗り回す。

高い身体能力と度胸がある。

島 鉄雄

金田の幼馴染であるがライバル心を抱いている。

物語の途中で超能力が覚醒する。

「AKIRA」だと思われがち。

ケイ

反政府ゲリラの少女。

偶然出会った金田に言い寄られるが拒否する。

敷島大佐

軍の実質的な最高司令官で、冷凍封印されたアキラの管理者

ナンバーズ

超能力実験の被害者。

一定以上の力を持つ実験体には番号が振られていた。

ミヤコ

宗教団体の指導者。

映画版だとパッとしないが、原作だと大活躍する。

作品情報

1982年~1990年にかけて「週刊ヤングマガジン」に連載されました。

映画は1988年に大友先生自身が監督で上映されました。

当時の日本アニメとしては異例の巨額な制作費(10億円)を投じ、日本中から一線級のスタッフを集めて制作されました。

走るバイクのテールライトの光が尾を引くように残像を残して描いたり、複雑な形状の脳波の波形を3DCGアニメーションとセル画の背景合成で再現したりなどの斬新な演出も多数行われ、その後のアニメ作品に影響を与えています。

作者

作者は大友克洋先生です。

1954生まれ

高い画力や映画のような画面構成が特徴です。

「大友以前・大友以後」と言われるように、漫画界全体に大きな影響を与えたといわれています。

音楽

音楽は芸能山城組が務めています。

独特な民族的な音楽がとても印象に残ります。

テレビの「月曜から夜更かし」という番組でよく効果音として使われていますね。

影響を受けたクリエイター

売れている、売れていない関係なしに多くの影響を与えた本作品。

影響を受けたと発言しているクリエイターを一部紹介します。

スティーヴン・スピルバーグ監督

スティーヴン・スピルバーグ監督といえば、言わずと知れた超大物映画監督です。

映画「レディ・プレイヤー1」で、ヒロインのアルテミスが仮想現実世界で使用する乗り物として金田のバイクが登場します。

マット&ロス・ダファー

マット&ロス・ダファー監督は『ストレンジャー・シングス 未知の世界』などで知られる監督です。

インタビューで『AKIRA』の影響が「とてつもなく大きなものであった」ことを語っています。

カニエ・ウェスト

ラッパーで音楽プロデューサー、事業家としても活躍するカニエ・ウェストも影響を受けた一人だといいます。

これが『Akira』の作者大友克洋だ。この映画は俺の創造性に最も影響を与えた作品だ。

とTwitterで語ったようです(現在は削除されていました。)

このように、様々な分野のクリエイターに影響を与え続けていることがわかります。

映画版と漫画版の違い

映画版と漫画版には数々の違いがあります。

そもそも映画は原作が完結する前に製作されたので、内容が少し短いです。

ナウシカの映画と漫画と同じくらい違いがあるので、映画を見て好きだと思った方は、ぜひ漫画版もおすすめです。

ここでは、大まかなところだけ拾っていきます。

アキラ君の復活

映画版では、試験管のような状態で復活し、終盤に少し登場するくらいで終わるアキラ君

漫画版では、しっかりと復活・登場します。

ミヤコ様の大活躍

映画版では、橋から落ちて退場してしまい、変な教祖くらいの印象のミヤコ様ですが、漫画版では大活躍します。

さらに、ミヤコ様の秘密や戦闘シーンもあり、映画の貧弱さは何だと思うほどです。

大東京帝国、アメリカ軍

大東京帝国が勃興したりアメリカ軍が介入してくるなど、アキラ君を取り合い様々な戦闘が起きます。

他にもバイクチーム「クラウン」のリーダーのジョーカーと協力したり、チヨコさんというめちゃくちゃ強いおばさんが出てきたり、映画にはない展開が多数登場します。

オマージュやネットでみるシーン

金田のバイクシーン

映画冒頭のバイクシーン。

これは数々のアニメや映画でいまだにオマージュされているのをみます

さんをつけろよデコスケ野郎

これは映画で金田と鉄雄の戦闘シーンで発せられたセリフです。

健康優良不良少年

一巻に登場する金田のセリフです。

AKIRAの予言?

AKIRAで予言されていたのではないかと言われている物がいくつかあります。

東京オリンピック

これは一時期有名になりましたね。

物語の舞台が2019年で同じようにオリンピックのための準備が進められています。

WHOの伝染病対策を非難

これは漫画に出てくるシーンです。

直接的な言及ではないのですが、そういう新聞がちらりと出てきます。

新アニメプロジェクト

https://twitter.com/OrbitalEra/status/1146993187312902144

2019年7月4日(現地時間)、米ロサンゼルスで開催された「Anime Expo 2019」で、サンライズにより新アニメ化企画が発表されました。

しかし、あまり続報がないので不安でもあります。

OTOMO THE COMPLETE WORKS

「OTOMO THE COMPLETE WORKS」メインビジュアル
(C)2022 MASH・ROOM (C)1983 角川映画

「OTOMO THE COMPLETE WORKS」とは大友氏自身が企画し、時代順に全作品をまとめた全集です。

大友克洋全集 2022年刊行│講談社 (otomo-complete.com)

大友先生の絵やAKIRAの映画の絵がもっと見たい方は「OTOMO THE COMPLETE WORKS」で最近出版されている本がおすすめです。

私もすべて持っていて値段も結構高いのですが、個人的には満足できる一品となっていると思います。

感想

日本のみならず海外でもファンが多い作品。

私も大好きで、映画も漫画も両方面白いと思います。

特に漫画は、絵だけでも楽しめるし、映画より色々な立場の人が入り乱れて戦闘しているのがすごい好きです。

ネットの評価

時は経ち本作品ももはや古典的な「レジェンド」となってしまいましたが2024年の今見なしてみると その素晴らしさに改めて気がつきました。 なによりも疾走感が素晴らしいし緻密な動きがCGなんて無かった時代に正に人海戦術で行われてるのです。
音も映像もキレイで良い作品だと思います。 ただ最後の終わり方がよく理解出来ずに いますのでまた見て見ます(笑)
高い画力、世界観、内容、人物の魅力、そして金田と鉄雄の友情(泣) どれも最高峰です。永久不滅のクールジャパン!!

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