- 2025/02/01(土)
[HackberryPi CM5]前から欲しかったものを購入してしまった
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ずっと欲しかったものを、ついに買ってしまいました。
Hackberry Pi CM5。Raspberry PiのCompute Moduleを中身にした、手のひらサイズの携帯Linux端末です。
見た目は小型のスマホっぽいのに、やっていることは「持ち運べるラズパイ」。
物理キーボードで叩いて、ターミナルを開いて、Wi-FiでSSHして——そんな“自分の制御下にある環境”をポケットに入れて持ち歩けるのが魅力です。
ただ、実際に使ってみると理想だけでは済みませんでした。
想像以上に重いし、背面はかなり熱い。そしてARM64ゆえに、普段のアプリがそのまま使えるわけでもない。
「スマホでもよくない?」という問いが頭をよぎりつつ、それでも触っているだけで楽しい。
この記事では、Hackberry Pi CM5の基本仕様と選べるBlackBerryキーボードの違い、購入〜到着の流れ、そして実際に触って分かった良い点・悪い点をまとめます。
HackberryPiとは?
Hackberry Piは、Raspberry Pi Compute Module(CM5)を中身に使う“手のひらサイズの小型PCです。
見た目は小型端末ですが、実態は「ラズパイを持ち運びできる形にしたもの」に近く、Linuxで動き、Wi-Fiやキーボードを備えた携帯型の作業マシンとして使えます。
基本仕様
基本仕様をまとめます。
github
サイズ・筐体
- 外形:143.5 × 91.8 × 17.6 mm
- 重量:約306 g(バッテリー+CM5+ヒートシンク込み)
- 材質:上下アルミ+中央は3Dプリント
画面・入力
- ディスプレイ:4.0インチ / 720×720 / マルチタッチ
- キーボード:BlackBerry系(Q10/Q20/9900/9983など選択)
- キーマップ変更:VIALで各キーをリマップ可能
- ポインタ:トラックパッドをマウスとして使用
端子・拡張
- USB:USB 3.0 ×2
- 映像出力:フルサイズHDMI ×1
- ストレージ拡張:M.2 2242 NVMeスロット(SSD等)
- I2C:STEMMA QT(I2C)ポート
電源・バッテリー
- バッテリー:5,000mAh
- 駆動時間目安:アイドル約5時間 / 作業内容により3〜4時間
- 充電:1.5〜2A、満充電まで約3時間
- バッテリー電圧計測:リアルタイム計測用チップ搭載
その他
- RTC用電池:CR927搭載
- 背面マグネット:MagSafe系アクセサリ互換をうたう
- スピーカー:デュアルスピーカー搭載
種類
hackberry piは三種類のBlackberryキーボードがあります。
調べてみた感じ、どれがいいとかはなく好みのようです。
一応簡単にまとめます。(キーボード部分しか関係しません)
あと、blackberryの映画あるのでそちらも併せると面白いです。
BlackBerry Bold 9900
- 発売時期:2011年ごろ
- OS:BlackBerry OS 7.1(いわゆる「旧BB OS」)
- 画面:2.8インチ 480×640
- キーボード:伝統的なBold系キーボード(横幅広めで打ちやすいと評判)
- 特徴
- トラックパッド+ハードウェアボタン(通話・メニュー・戻る・電源)がある
- アプリ環境はかなり古く、今は実用より「懐古」「コレクション」寄り

② BlackBerry Q10
- 発売時期:2013年ごろ
- OS:BlackBerry 10 系(10.3.3まで)
- 画面:3.1インチ 720×720 AMOLED
- CPU/RAM:Snapdragon S4 Plus・2GB RAM・16GBストレージ
- 特徴
- 物理キーボード+タッチスクリーン
- トラックパッドや物理ナビボタンは無し(画面ジェスチャー操作)
- Bold 9900の後継的ポジションだが、デザインはかなりシンプル

③ BlackBerry Q20(BlackBerry Classic)
- 正式名:BlackBerry Classic(開発コードQ20)
- 発売時期:2014〜2015年ごろ
- OS:BlackBerry 10.3.1系
- 画面:3.5インチ 720×720(Q10より少し大きい)
- バッテリー:約2515mAhでQ10より大きめ
- 特徴
- Q10ベースだが、9900のようなトラックパッドと4つの物理ボタン列(通話・メニュー・戻る・電源)を復活
- 「9900の操作感+BB10 OS+少し大きい画面」という欲張りセット
- 物理ボタン+ジェスチャー、両方使いたい人向け

購入・配達
elecrowで購入しました。
在庫は時々復活します。

到着までは大体2週間くらいかかりました。
見た目が不安になるようなダンボールで到着。

中にはケース付きで本体が収納されていました。
組み立てという組み立てはなく、シンプルにネジを8本組み付けて終わりでした。
装着するCM5についてはemmcなしのものが推奨されています。
これは、emmc付きのものだとマイクロSDからブートできないため、一度本体に焼く必要があるため手間がかかるためです。
電源をつけると簡単に表示されました。
os等は付属されていたマイクロsdカード内に入っていました。
まだとりつけてはいませんが、ssdも取り付けることができます。
外観
背面はシンプルに放熱板があるだけ。
後述しますが、めちゃめちゃ熱くなります。

上面はスリープスイッチがあります。
側面はUSBポートが二つ。
この画像のとおり、前面と背面がアルミシェルで中間部分はプラスチックです。
全部アルミがいいとか思っていましたが、重さを考えると正解かもしれません。
反対側にはHDMIポートとキーボード接続のスイッチがあります
下面はUSB-Cと電源のスイッチがついています。
良い点
圧倒的かっこよさ・クオリティの高さ
良い点はただ単にかっこいいというほかありません。
後述しますが、悪い点や気になる点はたくさんあります。
スマホでもいいじゃんと言われたら言い返せなくはあります。
しかし、動かすだけで楽しかったり全てが自分の制御下におけるという点は何を差し置いても魅力的なポイントです。
悪い点
私が使用して、予想と違った点を紹介します。
重い
まずは重さです。
普段のスマホと同じような感覚で使えるような重さではないなと思いました。
良くも悪くも重厚感があるのでスマホのようにさっとポケットから出し入れするようなことは難しいと思います。
画像はiphoneSE第二世代です。
重さは大体iphone2つ分


縦幅は大体同じで、横幅は少しはみ出るくらい。
しかし、厚さは3倍くらいあります。
熱い
二つ目は熱です。
使用してから気付いたのですが、この製品にはファンがついていません。
なので、スマホ同様に静かなのですが、背面の放熱板が心配になるくらいには熱くなります。
arm64対応のソフトウェアの少なさ
3つ目はarm64対応のソフトウェアの少なさです。
これについてはhackberryの問題ではないですが。
私がいつも使用している、主なソフトウェアのうち動くものは
・Nextcloud
・obsidian
・love2d
といったところで、動かないソフトウェアとしては
・upnote
・typora
とかです。notionや他にも対応していないソフトウェアはたくさんあるので、自分が使いたいソフトウェアが動くかというのも重要なポイントです。
スマホやpcがある中で、この製品をどのように使っていくかというのは難しいポイントであるのかもしれません。

まとめ
Hackberry Pi CM5は、ひと言でいえば 「手のひらサイズに収まった、持ち運べる“自分専用Linux環境”」 でした。
スマホでもノートPCでも代替できそうに見えるのに、実際に触ると「これは別ジャンルの道具だな」と感じます。
起動してターミナルを開いた瞬間、全てが自分の制御下にあるという安心感と、ガジェットとしてのロマンが一気に押し寄せます。
一方で、使ってみて分かった弱点もはっきりしています。
重量はスマホ感覚ではなく“重厚ガジェット”寄り。さらにファンレスゆえに、背面の放熱板がかなり熱くなるのは気になるポイントでした。
そして何より、ARM64という土俵に乗る以上、「使いたいソフトが動くか」問題は避けられません。アプリが揃っているスマホやx86ノートと比べると、どうしても割り切りが必要になります。
それでも、「じゃあ買って後悔したか?」と聞かれたら、答えはたぶん逆で。
Hackberry Piは効率を最大化する道具というより、“作業したくなる環境”そのものです。
持ち歩けるLinux端末として、SSHや文章作成、軽い開発、アイデアメモ、実験機材の相棒など、用途を絞れば強い。
そして何より、触っていて楽しい。ここが一番大きい。
癖は強い。でも、刺さる人には深く刺さる。 Hackberry Pi CM5は、まさにそういう端末でした。

